ADHDでメンクリを受診した話
ご無沙汰しております。
色々と忙しく過ごしており、前回の更新から気が付けば半年以上が経っておりました。
この半年の間にあったことを少し書いて行きたいと思います。
タイトルの通り、私は自分が発達障害(ADHD)なのではないかと思い、去年の10月に初めてメンタルクリニックを受診しました。
病院を受診する以前から、やはりそれらしい自覚症状があり、自分自身で疑ってはいました。
しかし、日々の生活に支障は特になく、通院する必要性を感じるまでには至っていませんでした。
ですが、気がつけば10月です。
何を隠そう、私は通っていた大学院を2留し、修士論文が完成する見通しが立たないまま4年生の10月半ばになっていました。
このままでは修了することなく、大学院を追い出されてしまいます。
今まで大学院の学費として、300万円近く使いました。自分で働きながらやりくりして作った300万円です。300万円と20代の4年間という歳月をたっぷりと使っておいて、論文が書けないばっかりに修了できなかったら、失望という言葉では足りないほど自分を信じられなくなりそうです。
修論の執筆中に指導教授からいただいたお叱りのメールや言われたことを思い出します。
・レスポンスが遅い
・論文の内容も、話が飛び飛びになっていて何が書きたいのかよく分からない
・以前から注意している箇所が、何回言っても改善されていない
・誤字脱字や書式が統一されていない箇所が多いが、提出する前に自分で確認したのか?
など…
当時を思い返して、何度も言われて印象に残っていることのみを書き出しましたが、今思い出しても動悸がしてきます。
教授に指摘されたこと全部、発達障害の特徴としてよく挙げられてるやつじゃないか…?
毎週のように同じことで教授から注意を受けているため、他人から見て分かるくらい劇的な変化を遂げなければ教授との関係は悪化し、匙を投げられてしまうかもしれない…
このような考えが頭をよぎりました。
もう4年生の10月で後がなく、修了のためにできることがまだ残っているならやらない手はありません。
こうして、メンタルクリニックを受診することを決意しました。
藁をもすがる思いでメンタルクリニックをネットで検索しましたが、成人の発達障害を診察できる病院や医師は限られているようです。
また、病院を調べていく過程で、かの有名なコンサータという薬は、精神科医であっても処方できる医師とそうでない医師がいることが分かりました。
適当に病院を選んで色々と診察を受け、数週間経ってからうちの病院でその薬の処方は行っていませんなどと言われようものなら、時間のない私はおわりです。
自分にコンサータが適しているかは受診前の段階では分かりませんが、全ての選択肢が揃っているに越したことはありません。
コンサータが処方できる医師の条件として、
日本小児科学会または日本精神神経学会の専門医かつ、日本児童青年精神医学会、日本小児神経学会、日本神経精神薬理学会、日本小児精神神経学会、日本小児心身医学会、日本臨床精神神経薬理学会および日本ADHD学会のいずれかの学会員
であることが必須だそうです。
この条件を満たす医師がいる病院を探しました。
仕事帰りにでも行ける距離で3件ほど。
1件目は、初診の予約を取るために電話をしましたが、3ヶ月待ちと言われ断念。初診が1月になってはどう転んでも巻き返せません。
2件目は、HPを見るとおくすりに頼らない治療が中心のようなことが書いてあります。短い期間の中で、わたしの望む治療が受けられない可能性があるため、ここも避けたい。
そして3件目。Googleの口コミの評価はかなり低いが、電話をしてみると週末にでも初診の予約が取れるというので、一か八かここへ通うことにしました。
いざ、初診の日です。クリニックへ行ってみると、私がその病院のHPで見ていた医師とは違う、非常勤の若めの医師が担当になりました。
30代前半くらいで、精神科医なのに美容外科医みたいな見た目をしており、かなり不安になりました。
失礼な話、めちゃくちゃ頼りなさそうじゃん…若いし…などと思っていました。しかし、発達障害というのは、比較的新しい概念のため、寧ろ若い先生の方が知識があるということもあるようです。(家に帰って、その担当の非常勤医師についてネットで調べたところ、この先生もコンサータを処方できる条件を満たしていたので、通い続けることにしました。)
治療の経緯などは、また隙を見て詳しくブログにしたいと思っていますが、結果的にこの医師とは相性が良く、治療も上手く行ったと思います。(大学院も無事修了しました。)
大人の発達障害で受診を考えている方は、事前にクリニックのHPから医師の所属学会等を調べることをお勧めします。
また、Googleの口コミはあくまでクリニック全体の評判であり、担当医師の評判ではないことも多いため、個人的にはあまり気にする必要はないのかなと思いました。
今回は以上です。